Home » 経営 » 介護職新卒から勤続25年目の施設長の話

 

新卒入社から勤続25年 1度も転職することなく

 

現在、介護現場あがりの男性 施設長

 

その方から なぜ1度も転職せずに続けてこれたかを

 

聞いてきた。

 

 

 

8年くらいお付き合いのある名古屋市内の施設

 

 

新しい拠点展開ということで施設ができて、そこの施設長に3年前に就任した。

 

 

柚木

勤続25年も勤めてるんですか~ すごいですね。

正直やめようと思ったことはないのですか?

 

 

施設長 

ありますよ 2回くらいかな

 

 

柚木

どんな時でしたか?

 

 

施設長

2、3年目の時に自分がやりたいこと上司に言ってもできなくて

もういいかなと思って 辞めますっていったら

上司に相談なんだけど 一人やめる人がいるから その人がやめてから

考えてもらえるかなと言われ なんだかんだで

結局 今も働いていますね

 

柚木

あと、もう一回はやめようと思った時はどんな感じだったのですか?

 

施設長

当時、通勤時間が1時間30分くらいかかるようになって

それで、ちょっと遠いなあと思ってやめようと思ったことですね

 

柚木

1時間半はきついですね

 

施設長

今は 1時間になりましたけどね

 

柚木

素朴な質問なのですが、学校を出られて 25年なぜ続けられたと

思いますか?

 

施設長

そうですね~   (施設の天井をみながら)

 

振り返ってみると、仕事がきらいだったんです。(笑)だからどうしたら

楽に仕事ができてるかな~と考えて工夫することに楽しみを覚えたんです。

 

失敗することもあったけど、うまく行ったときはうれしかった。

 

当時は、今と比べると何も決まっていなかった

今は、介護というものが、大分体系化されています。

当時は、すべてが手さぐりという感じでした。

 

それがおもしろかったというのもありますね

 

特に 移乗介助は どうしたら楽に移乗できるかをいろいろ考えました。

自分が楽にできるということは 利用者の方も無駄に力が入らないし、

他の職員も楽になったらうれしいと思って試してましたね。

 

柚木

他にはどんな楽しさを感じておられたのですか?

 

施設長

マニュアルですね。 マニュアルってこともないかな~

具体的には

早番は何をする と時間ごとにやることを記入して 仕事内容を

明確にしていきました。

でもあれは失敗でしたね~。

利用者のことを主体に作ったわけでなく

職員を主体にしかも 早番は何をする 遅番は何をするって

感じで作ったので 各シフトの連携が取れなくって

終わってしまいました。

 

 

柚木

これらは上からやってと言われて作ったのですか?

 

施設長

いいえ 自分があったらいいなあと思うものを作っていきました。

 

 

 

 

最後に なんとかこの年まで 働いてこれました。

 

 

日頃、私たちはどうしても普段 職員の方の 給与や残業 ボーナス など

条件面をよくしよう

どうしたらいいのかを考えています。

 

もちろん それは非常に大事なことです。

 

ただ、人は条件だけで仕事するわけではないんですよね。

 

何に向かって仕事をするのか?

 

今回の施設長すごい方だなあと素直に思いました。

 

ただそれだけではなく この施設長を生み出した環境にも魅力を感じました。

 

やりたいことを一緒にみつけ

 

挑戦できる環境を生み出す。

 

自ら考え行動できる環境を生み出す

 

そんな姿勢が私たちには必要ではないでしょうか?

 

そうすると 25年後 今日のような施設長を生み出せる法人になるのだろう。

 

 

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この記事を書いた人

介護ヒューマンリソースコンサルタント
株式会社ユノモ

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