なんで、ハンマーしかいらないのに

道具箱を持って行くの？

と棟梁の弟子の鈴木は以前から不思議に思っていました。

棟梁はいつも　ノコギリ　カンナ　ハンマー　ドライバーを
常に道具箱に入れて持ち運んでいました。

電話が鳴り相談内容は明らかに　ハンマーだけで直る仕事なのに
その棟梁はいつも４つ道具が入った
道具箱を持ってお客様のところに行っていました。

ある時、鈴木は勇気を出して棟梁に聞きました。
棟梁、ハンマーだけ持っていけば軽いし運ぶのが楽なのに
なぜわざわざ道具箱を持っていくのですか？

棟梁が言いました。

もし、ハンマーだけで直らなければ
ドライバーを使うかもしれない。
ドライバーだけで直らなければ
ノコギリを使うかもしれない

逆にハンマーだけしか持っていなくて何かあった時
また伺わないといけない
結果、お客様の時間を取らせることになるからだと。

これは、大工さんに限った話ではなく
採用担当者にも言えることです。

もし面接の時に

相手が求める回答をしていないとしたら、、、
応募者はどう思うでしょうか？

入社前も入社後も同じ。

どんな状態で入社日を迎えるのか
その為の道具は？
入社後どうなっているのか、
出てくるであろう不安を払拭する道具は？
前向きに働いてもらえるのかの道具は？
など

担当者の頭の中でいつでも
持ち運べる道具箱のように整理できているかということ

過去にこんな人いませんでしたか？
3か月で辞めてしまった人
6か月まではなんとか頑張った人など
なんらかの理由があってそれは活かせると思います。

そこには、入社した本人だけの問題ではない場合も
あったりすると疑うことが必要だと思います。

それを次のための道具箱に入れておく。

いろいろな道具がそこには必要です。
いつでも活かせるように頭を整理することが
いろいろな業務をしている担当者の方には
必要な要素ですね。