Home » 経営 » 多様な働き方を検討する前に

この前、何人か介護職希望の方のお話を聞く機会がありました。

聞いてみると、介護職で正社員の仕事はしたいけど、

なかなか見つからないという話でした。

なぜ見つからないかというと、

夜勤や早番や遅番ができないから、、、という理由でした。

お子さんが小さい家庭ではなかなか夜勤は難しいです。

 

働きたいニーズはあるのにどうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

 

夜勤ができないと正社員として雇用していないという背景が

介護施設側にあるからだと思うのですが、

 

働く側のニーズとして思っていることは、正社員という立場。

であれば、仕事を探す人が正社員ってどういう意味で使っているかを

理解しないといけません。

 

正社員ってどういう意味で使っているのかを?と聞いてみると

社会保険があり、賞与があり状態だとその方は言っていました。

 

もう一度正社員とは何かを考えてみたいと思います。

実は正社員と普通に私たちも言葉として使っていますが、

言葉の定義が明確ではありません。法律用語ではないようです。

なので上記の方のようにあいまいになるのも当然だと思います。

 

 

歴史的にみると、正社員という言葉は、1980年代前後に使われ始めた言葉で

この時代背景を考えると高度経済成長真っ只中だったと言えます。

社員という言葉も会社法上では、株主という意味で使われており、

その後幹部社員の意味で使われ高度経済成長時期にパートタイムという働き方の

対比として、正社員という言葉が使われるようになったと考えられています。

 

現在考えられている正社員の定義としては、

いろいろかき集めると、

所定労働時間働く。

雇用の定めがない。

年次昇給がある。

賞与がある。

異動がある。

昇進の機会がある。

ことだと考えられます。

 

正社員という言葉が働く人に広がって来た背景には、高度経済成長時代は、働く人の価値が

あがり、働く人に対する引き寄せや引き留めが狙いとしてできたのでは

ないかと思います。

 

最近は、まだ完全に普及していないですが、短時間正社員や地域限定正社員という言葉自体も今後の人材不足を考えると同じではないかと思います。

そういった背景を踏まえ、求職者の希望にあった制度づくりが雇用形態を相対的に見て

今後必要になってくると思います。

 

 

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この記事を書いた人

介護ヒューマンリソースコンサルタント
株式会社ユノモ

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